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キューピーと戦車

戦車図鑑

セモベンテ(イタリア)

ドイツ軍の3号突撃砲の活躍を見て、イタリア軍も突撃砲を作るか・・・という安易な発想で生まれた自走砲の一種。突撃砲は戦車ではありません。突撃砲というのは、歩兵の突撃の援護を目的にした自走砲。歩兵と共に行動するために、車高は低く、車体はすべて装甲に覆われています。戦車と突撃砲はどう違うのかは、初心者にはわかりにくいのですが、一番の違いは運用が違います。外見の違いは、回転式の砲があるものが戦車、車体に固定式なものが自走砲ということが多いです。回転式の砲を持つ自走砲や固定式の砲を持つ戦車もあるので、外見で判断するのは良くないかもね。

このセモベンテはカールアルマートをベースに開発に着手。カールアルマートの弱点であった社内の換気が悪く、主砲を発射すると、社内にガスが充満して搭乗員がガス中毒を起こすという部分は、天井に大きな扉を付けることで換気を良くするというイタリア人らしい発想で解決。換気扇をパワーアップしないところがニクイです。大きな窓を開けて戦闘しなければいけないイタリア兵は命がけです。手榴弾入れ放題です。

主砲も付け根には円形の防壁がありますが、ここは当時のイタリアの工業技術にしては、けっこう精密にできていて、機関銃の弾が当たるだけで、目詰まりして砲が動かなくなるというありさま。

それでもけっこう兵士からは評判はよかったらしく、イタリア降伏後はドイツ軍が好んでセモベンテを探しては使っていたそうです。よっぽど、他の戦車が使い物にならなかったというのが本当の所でしょう。

雑誌などでよく、セモベンテはイタリア軍車両の中の傑作で戦場での評価も高いとか書いてありますが、生産数を調べると、この写真のタイプは60両弱生産されています。60両で戦場の評価も傑作もないと思います。まぁ、皆がそう言うならそういうことにしておきましょう。


 
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